君を愛してる 〜だから死にたい〜
 洋一……

 「あ?ああ、一稀んとこだぜ」

 俺と聡のクラスメイトだ。

 「いや、別になんもしてないけど?」

 俺は洋一が嫌いだった。やたらと馴れ馴れしい男で、見るからに軽そうなギャル男なのだ。

 「マジで!?行く行く!!もちろん一稀も引きずってでも連れて行くよ!」

 俺はギャル男が嫌いで、見るだけで軽く殺意すら覚える。

 まあ……軽く――

 「おう!5時な、了解。んじゃまた後でな」
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