君を愛してる 〜だから死にたい〜
 それからの日々は苦痛でしかなかった。

 美希はあれ以来俺と口をきかなくなり、俺から話しかける事も出来なかった。

 毎日窓から砂稀の部屋を眺めては涙を流す日々。

 学校で会う砂稀も俺を意識的に避けた。

 自分でそうなる様仕向けたとはいえ、かなり辛い生活だった。

 無限とも思える高校生活を終えた俺は、あえて地方の大学を選び家を離れた。

 砂稀の側に居るにはつらすぎたから――
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