君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「もういいから、な?だから泣くな」

 「うん……でもやっぱり嫌だよ――お兄ちゃんがいないなんて嫌だ……」

 俺は美希の肩を抱いてベットに座らせてから、自分も隣に座る。

 「なあ美希、俺のいなくなって寂しいって思ってくれるのは嬉しいよ。けど、俺はいつも明るくて元気な美希がいい。それに俺だってまだ死ぬって決まったわけじゃないんだし、勝手に殺すなよ?」

 「わかった、私も頑張るからお兄ちゃんも頑張ってよ?」

 笑顔で言う美希は俺の救いだった。
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