君を愛してる 〜だから死にたい〜
 美希の消えたドアに俺はそっと呟いた。

 それからすぐ聡に電話をして、近くの喫茶店で待ち合わせた。

 喫茶店に着くと先に聡は来ていて

 「一稀」

 と、手を挙げて俺を呼んだ。

 「聡、悪かったな急に呼び出して――」

 「気にすんな、それよりお前痩せたんじゃねえか?」

 「どうかな?最近計ってねえからな……」

 計ってはいないが最近まともに食事をしていないので当然痩せているだろう。
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