君を愛してる 〜だから死にたい〜
 元から俺は料理が嫌いな方ではないので、大学に入ってからも自分でまめにご飯を作っていた。

 しかし、最近は食欲がなくなり一日に一食が当たり前になってしまっていた。

 「……大丈夫なのか?」

 「まあ大丈夫と言えば嘘だな、正直かなり辛い――体はそうでもないけど精神的にな」

 「そうか……ついに俺だけ残されちまったな――」

 「ばーか、美希といい聡といい人を勝手に殺すなっての。まだ死なないかも知れないだろ?」
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