君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「どうゆう意味だ?」

 「ん、俺が死んだ後の話しだ。さっきもちょっと美希と話したんだけど、あの様子だと後追い自殺とかしかねないからな。見張っててくれないか?」

 けして自惚れているわけではない、単純な事だった。

 もし砂稀が死んだら――

 そう考えると自分も後を追うかもしれない。

 もちろん俺と美希では立場も違えば、価値観も違う。美希も同じように考えるかはわからない。

 しかし可能性がある以上備えておくに越した事はない。
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