君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「ふざけんな!」

 俺は玄関の前で叫んだ。

 「な、なんだよいきなり!?」

 「暑いっつの!うるせえよ!蝉!」

 「んな事でいきなりキレんな!俺にどうしろってんだよ!」

 こんな感じで出発した俺達が、約束の場所に着いたのは5時ジャストだった。

 「おっ!来た来た、さあ女性陣諸君!本日のメインディッシュの登場ですよ!」

 洋一が俺達を見つけるなりほざいた。

 「よかったな、メインディッシュ君」

 そう言って俺は聡の肩を叩いた。
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