君を愛してる 〜だから死にたい〜
 聡は首を90度動かし俺を見た。

 何やら悲しげな目――

 「……嫌味か?」

 「まさか!本心だよ聡君!」

 「何漫才してんだよ?」

 洋一がやらしく焼けた顔をニヤつかせながら話しかけてくる。

 「別に」

 我ながら完璧な返答だ!この皇帝ペンギンすらも氷漬けにせんばかりの冷たい返し!

 「一稀、急で悪かったな」

 とりあえず洋一は皇帝ペンギンよりも寒さに耐性があるのは間違いなかった。
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