君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「あれ?なんか一人多くない?」

 聡が洋一に言った。

 男3人に女4人、小学生にでもわかる。

 「実はついさっき一人来れないってなってさ、誰も捕まらなかったんだ」

 洋一は顔の前で手を合わせてスマン!と言った。

 「まあいいじゃん、ささ、行こ行こ」

 俺はフネとサエの手を取って歩き出した。

 「一稀君が二人相手してくれるのー?」

 「そりゃもう喜んで!でもナミヘイには内緒な?」
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