君を愛してる 〜だから死にたい〜
 運命の歯車を動かしたのは聡の一言だった。

 「一稀、いい事教えてやろうか?」

 「なんだ?」

 「えー……どうしよっかなぁ」

 「いや、別に言わなくていいぞ。俺の第六感が『くだらない事』だって警報をならし始めたから」

 「実はな……彼女が出来ました!苦節17年!ついに彼女が!!」

 聡は瞳を潤ませて力説している。

 「はぁ……俺ってこうゆう勘はよく当たるんだな――」

 くだらない事だった――

 この時はまだ……
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