君を愛してる 〜だから死にたい〜
 低血圧で朝は死人の様な顔をしているはずの聡が、やけにテンションが高く、俺の心はそれだけで危険を告げるアラームを高らかに鳴り響かせていた。

 「……おはよ」

 「なんだよ、元気ないな?」

 「朝一から嫌な事があったからな」

 「どうしたんだ?」

 お前の事だよ。

 とは、さすがに言えないので俺は曖昧に返事をした。

 「ちょっとな」

 「なんだよ、俺とお前の仲じゃねえか、遠慮すんなよ」
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