君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「だってよぉ……」

 そう呟いた聡は声まで老け込んでいた。

 「わかったわかった!俺が悪かったよ!きっと聡子ちゃんは純粋なんだな!」

 「だよな!?そうだよな!こりゃあもう結婚するしかないな!」

 聡は一気に若返ると、鼻の穴を膨らませて叫んだ。

 でも、それは飛躍し過ぎでしょ?




 その日の放課後、聡のテンションが朝に比べてかなり低くなっていたので、俺は気になって尋ねた。
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