君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「それがさぁ……今日も会う約束してたんだけど、さっきメールが来て急用が出来たから会えないって言われたんだ……」

 「なんだそんな事か、聡子ちゃんにだって用事ぐらい出来るさ、仕方ないだろ」

 「そうだけどさ……」

 聡は呟いてから、じゃあなと残し、肩を落として帰って行った。

 「ありゃあ重傷だな……」

 聡を見送りながら、俺は羨ましいと思った。

 もちろん彼女が出来た事ではない、キスをした事でも――
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