君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「へー……聡さんの――って、えぇー!!」

 背中に美希の声を受けながら、俺は部屋に入った。

 「散らかってるけど適当に座って」

 「あ、はい……」

 俺は言いながら中身の無い鞄を机に置いて、ベットに腰掛けた。

 隣に聡子ちゃんも腰を下ろす。

 「……」

 「……」

 いやいやいや――

 「聡子ちゃん……そこはまずくない?位置的に」

 「あっ、ですよね、すいません!」
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