君を愛してる 〜だから死にたい〜
 聡子ちゃんはそう言って慌てて俺の向かい側に座り直した。

 「で、相談って?」

 「はい――私、男の人と付き合うの初めてなんです……」

 「そうなんだ?それで?」

 「昨日、聡と――その……」

 「キスしたんでしょ?あいつめちゃめちゃ嬉しそうに報告してきたよ」

 「あっ、そ、そうですか……」

 聡子は赤い顔をして俯いた。

 いや――

 赤い顔をして恥ずかしがるフリをした様に見えた。
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