君を愛してる 〜だから死にたい〜
 自分はナンパしたその日にやった癖に!

 って。

 「嫌なわけじゃないんですけど……ただ――」

 「ただ?」

 言葉を捜すように視線を泳がせてから聡子は言った。

 「聡は……『愛せる人』なのかなって思って――」

 「『愛せる人』?」

 俺は言葉の意味がわからずに繰り返した。

 「はい……初めての相手として大丈夫かなって――」

 「うーん……聡子ちゃんの聞きたい事がどうゆう事かわからないけど――」
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