君を愛してる 〜だから死にたい〜
 その人の事を考えずには居られなくて――

 でも考えたら辛くて――

 愛しくて――

 俺がそんな風に思える誰かはこの世に存在しているのだろうか?

 「考えてもわかるわけないか……」

 この手の話しはいつも同じ結論になる。

 先を知る事など何人にも出来るはずはないのだ。

 コンコン

 「お兄ちゃん、入っていい?」

 「ああ、いいぞ」

 俺はベットに横になったまま美希を迎えた。
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