君を愛してる 〜だから死にたい〜
 家族としての愛情は受けているとゆう実感はある。

 しかし――

 どうしても応える事が出来ない。

 「ありがと……」

 「いつもそれ、『ありがと』ばっかり……」

 「……ごめんな」

 「許さない!だからもう一回しよ?」

 「何が『だから』なんだよ?支離滅裂だぞ」

 「いいじゃん……」

 美希はそう呟いてから俺の胸に口付けした。

 美希が俺の上に乗り、愛を得ようとしているさなか、不意に動きが止まった。
< 58 / 241 >

この作品をシェア

pagetop