君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「いやいや、二人共だよ。ナツミちゃんも覚えてないの?」

 ここで畳みかける。いくら考えてもわかるはずはない、会ったことないんだもん。

 「あー……忘れちゃったんだ?まあ仕方ないよね、俺なんて印象の薄い人間だし……」

 「落ち込まないでよ、降参!何処で会った?」

 ナツミは両手を上げて言った。

 私も、とマリも両手を上げる。

 「教えてもいいけど……俺の一つの希望きいてくれる?」

 
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