君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「好きなの、どうしようもなく好きなの……何をしてても頭から離れない――愛してるの……一稀」

 美希はそのまま前に倒れ込んで、俺の肩に顔を埋めて泣いた――



 愛したい――

 美希を愛したい――

 俺は……

 どうしたら……




 翌日、登校途中で聡が背中に声をかけて来た。

 「おはよう一稀……」

 「おはよ、えらくテンション低いな?」

 「ほっといてくれ……」
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