君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「お兄ちゃん!私を迎えに来てくれるなんて感激!!」

 「いや、違っ……」

 そう、偶然にも聡子ちゃんと美希は同じ学校に通っていたのだ。

 「あの人が美希のお兄ちゃんらしいわよ!」

 そう耳に聞こえた時には既に俺は囲まれていた。

 「うそー!!どれどれ?」

 「すっごいカッコイイ!」

 「彼女いるのかしら……」

 「お兄ちゃんは私のなんだから手出さないでよ!」

 こらこらこら、美希ちゃん――
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