君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「さ、お兄ちゃん帰ろっ!」

 美希は俺の腕に自分の腕を絡ませて歩きだした。

 「えっ、いやっ、ちょっ……」

 結局俺は聡子ちゃんに会う事無く家へと帰り着いた。




 その日の晩、風呂から上がると携帯電話にメール受信のランブが点滅していた。

 『相談したい事があります。明日、会っていただけないでしょうか? 聡子』

 聡子ちゃん?

 なんでアドレスを――

 とりあえず俺は了承のメールを返して返事を待った。
< 64 / 241 >

この作品をシェア

pagetop