君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「え!?それはないよ、だってあいつ聡子ちゃんと会えないって落ち込んでたし……」

 あの聡が浮気なんて有り得ない、親友だからとかそんな事を言う気はないが、あの落ち込み様といい、どう考えても浮気なんて出来る状態には見えなかった。

 「友達が見たらしいんです……この間私が一稀さんの所に来た日、女の人と手を繋いで歩く聡を……」

 「まさか!?それは聡に間違いないの?」

 にわかには信じがたい話しだった。

 たった一日会えないだけでこの世の終わりの様な顔をしていた聡――
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