君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「聡子ちゃん、あいつはそんな軽い男じゃないよ。もう少し信じてあげたら?」

 「はい……いろいろすみませんでした」

 それで終わるはずだった。少なくても俺はそのつもりだったが、それは終わりではなく始まりでしかなかった。




 それからもちょくちょく聡子ちゃんは連絡をしてきては、相談にのってくれと家に訪ねて来た。

 内容はどれも全く根も葉も無い事ばかりで、相談とは言い訳でしかないのは明らかだった。

 
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