君を愛してる 〜だから死にたい〜
 「その頃に俺は引き取られて、この町に来た。それからも俺は手紙をだし続けたよ、でも結局それ以来返事が来る事は無かった……」

 電車は速度を落とし、ホームへ滑る様に入った。電車を待つ人達が右から左へと流れていく。

 「ついこの間の話しだよ、洋一の彼女が俺を紹介てくれって言う女の子が居るって言うから行ったんだ」

 電車のスピードがついに0になり、停まった。

 「驚いたよ、見間違うわけないからな、美里だった――」
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