【完】俺様のメイド。
そんなの



“偽物の愛”にすぎないのに…。





「よろしく…お願いしますね??」


疑問形。



だって何をよろしくって言うの。



怖くなって大翔のブレザーをつかむ。



そうしてやっと顔を上げて…見えたのは



遥の顔。



「!!」


何日ぶりに見たか、遥の顔。



反応しないはずがない…。





何日ぶりかに見た遥の顔。は。



悲しそうで、怒っていそうで…





「大翔、行こう…」





『そんなにあたしが嫌いですか?』



そんな風に勝手に解釈する。




考えるだけで涙が出そう。



でも、でも。





他の人の事を考えてそんな風に思うのなら



あたしの事を嫌いだって思って?




…だってその分遥があたしのこと考えてる。









それくらい、遥に。





惚れてる…-。




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