新しい光



「話変わるけどさ、
なんか女の子って
香水じゃないとけど
いいにおいする人いるよな?」

先生はいきなり
みんなにそう聞いた。

「洗剤とか?」

一人の男子が呟く。

「シャンプーとか?」

別の女子が言う。

「いや、そうじゃないと
俺は思うんだけどな」

先生は考えて込んでいる。


あたしはそんな先生を
ただ見つめていた。


ふと顔をあげた先生と
目が合った。

すると先生は突然

「ゆいって、
いい匂いしそうよね」

と言った。



< 129 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop