新しい光



だけど、

先生じゃなきゃいや!
…とは言えなかった。



言ったとしても
先生にはどうすることも
できないんだし…



それに先生を
困らせたくなかった。



「…うん」


大丈夫だと言われたけど
ちっとも大丈夫だとは
思えなかった。



「じゃ、またな」


先生は笑顔で手をあげて
職員室へ戻って行った。




あたしはそんな
先生の背中をただ
見つめることしか
できなかった。




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