新しい光



先輩の指示通り
グランドを1周した
あたしたちは
テントに戻る。



「先輩っ!
音量大丈夫でした」


「あっありがと。」


2年生の先輩達は
忙しそうにしている。



そしてあたし達の
隣りにいるのは3年生。



あたしはふと思い立って
さっきの出来事を話す。




「未歩先輩。さっき
あっちの方で先生
らしき人がイヤホンで
曲聞きながら寝てました」


「そうなの?誰?」


「名前わかんないけど
メガネかけてて細身で
先生っぽくない感じの
人でした。」


「えっ誰だろ?」





「水嶋先生じゃない?」

急に未歩先輩の
隣りにいた沙織先輩が言う。


「柚依ちゃん、
その人若かった?」

「はい、若かったです」

「ほら~水嶋じゃん。」

「なるほどね。
水嶋先生はあたしの
去年の担任だったよ」



未歩先輩がさらっと言う。

内心驚きまくりのあたし。





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