新しい光
合宿2日目の夜
昨日より早く
3人とも布団に入る。
水嶋先生はいきなり
明日化学の小テストを
すると言ったので
3人で勉強中…
「これ何て読むの?」
亜紀が聞いてきた。
「どれ?」
「これ」
そこには〔鍾乳洞〕
と書かれていた。
「わかんない~」
3人で悩んでいると
──コンコン
きっと水嶋先生だ。
『は~いっ』
3人で口を揃えて言う。
「なんだ、お前ら
もう寝てんの?」
「てか水嶋先生
ちょっと来てください」
布団の中から先生を呼ぶ。
「どうした?」
「これ何て読むんですか?」
「えっ、どれ?それは
しょうにゅうどうだよ」
『あぁなるほどね』
「じゃ勉強も大切だけど
さっさと寝ろよ。」
水嶋先生は部屋を出る。
「あと、鍵閉めとけよ」
あたしはさっと立って
ドアのところへ行く。
「先生おやすみなさい」
「おやすみ」
あたしは鍵を閉め
先生が言った通りに
早めに寝た。