新しい光
その日梓が休み時間に
大声で話してるのが
聞こえた。
「水嶋先生明日
帰っちゃうんだって。
まぢショック~」
えっ…
そんなの聞いてないよ…
あたしは信じられず
ぼーっと一日を過ごした。
その夜
いつも通りに
点呼しに来た先生に
あたしは聞いた。
「先生明日帰っちゃうの?」
すると先生も少し
寂しそうに言った。
「あぁ、先生達の
人数の都合で
帰らなきゃいけない」
「…いやだ」
あたしは思わず
本音を口に出してしまった。
すると先生は
「そんなこと言うな。
俺も帰りたくないよ。」
「えっ…?」
何も言えなくなった
あたしに先生はただ
おやすみと言って
部屋を出て行った。
さっきの言葉に
何か深い意味が
あったのかな?
それを考えていると
あたしはなかなか
眠れなかった。