危険な執事









「お前どこ行ってたんだよ!」






ぜーはーと肩で息をしてるあたしの頭に、声がふってきた。







顔を上げれば、ちょっとお怒り気味の、あいつ。














「…ちょっと……」







あなたをさがしに行って、雨が降り出して、雨宿りして、真っ暗になって、怖くなって……








なんてこと、言えない。









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