◆~恋色模様~◆
.★*゚りんご模様゚*★.
「裕太?
あんたも傘持って来てないの?」
「あはははは~」
呆れた顔してる美桜に乾いた笑いを返す。
そんな俺に大きな溜め息をついて口を開く。
「全く……
朱里、裕太入れてあげて」
え、えぇぇえぇぇえぇっっ!!!??
俺が朱里の傘に!!?
「え、いや、俺、走って帰るしいいわ」
「は? 何言ってんの?
痩せ我慢すんのやめなさい」
いやいや、美桜さん。
痩せ我慢とかそういう問題じゃねーって。
大体俺はよくても朱里がムリだろ?
やっぱりムリだって言おうとして、美桜を見ると舌を出して悪ガキのような顔をする。
アイツ、わざとかよ。