◆~恋色模様~◆
.★*゚りんご模様゚*★.
「朱里、肩濡れてる」
「え?」
俺側の肩は濡れてないけど、外側の袖が濡れてる。
そういえば美桜と橙は普通にくっついてるけど、俺と朱里の間には少し間がある。
なんとも思わず入ってたけど、朱里は少し離れて歩いてたんだ。
俺にくっつかないように――…
「朱里―…」
名前を呼びながら朱里の腕を触ろうとしたら
「ゃっ!」
小さな叫び声をあげて傘の外に出る。
拒 否 ら れ た 。
朱里に拒否られた。
このとき何かがプチっと切れた。