◆~恋色模様~◆
.★*゚りんご模様゚*★.
裏庭の校舎の影になるところまでくる。
この辺なら多分誰も来ねぇだろ。
俺が止まると朱里もそれに合わせて止まる。
このままじゃ多分朱里は話さ無いだろうから体を反転させて朱里の方に向く。
でもやっぱり朱里は下を向いていた。
顔は赤くなってんのかなぁ?
よく見えないけど。
っつかこの状況どうすればいいんだろう。
俺から話しかけるべき?
でも俺は特に話しねぇし。
あるとしたら朱里だろう?
この空気耐えらんねぇんだけど。
しばらくの無言の後小さく、本当に小さく
「ごめんなさい」
って朱里が口を開く。
手も体も相変わらず震えてるけど、声は特別震えてた。
緊張してんだと思う。