◆~恋色模様~◆   .★*゚りんご模様゚*★.

◆ お ま け ◆


「ゆ、裕太くんっ」



「ん?」





教室に行こうとした俺を朱里が呼び止める。



朱里の方を見るとやっぱり下向いてる。



でもいつかちゃんと俺の方を向いてくれればいいな……。





「こっ これっ」





小さな朱里の手が俺にマスコットを差し出す。



それは前ゲーセンに行った時に、朱里にとってあげたものだった。





「俺にくれるの?」





そう聞くと小さく朱里が頷く。



そういえば





『彼氏出来たら彼氏とつけたら?』





なんてこと言ったっけ。



こういうマジメなとこも好きなんだよな。





「朱里、ありがとな」





ポンって頭に手をやると、煙が出そうなくらい顔を真っ赤にした朱里を見て。



この顔は俺だけのもの。



そう、思ったんだ。














もうちょっとだけ続きます→


< 23 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop