◆~恋色模様~◆
.★*゚りんご模様゚*★.
◆ お ま け ◆
「ゆ、裕太くんっ」
「ん?」
教室に行こうとした俺を朱里が呼び止める。
朱里の方を見るとやっぱり下向いてる。
でもいつかちゃんと俺の方を向いてくれればいいな……。
「こっ これっ」
小さな朱里の手が俺にマスコットを差し出す。
それは前ゲーセンに行った時に、朱里にとってあげたものだった。
「俺にくれるの?」
そう聞くと小さく朱里が頷く。
そういえば
『彼氏出来たら彼氏とつけたら?』
なんてこと言ったっけ。
こういうマジメなとこも好きなんだよな。
「朱里、ありがとな」
ポンって頭に手をやると、煙が出そうなくらい顔を真っ赤にした朱里を見て。
この顔は俺だけのもの。
そう、思ったんだ。
もうちょっとだけ続きます→