◆~恋色模様~◆
.★*゚りんご模様゚*★.
でもそれでも全く懲りなかったのか、
それからずっと高2になるまで話しかけてくれて。
今、私の隣にはその時の男のコがいてくれる。
もちろん、女のコは男のコよりも当然のようにずっと、ずっと側にいてくれたんだ。
「朱里ー?」
ぼ~っと昔のことを思い出していた私は、裕太くんの方にゆっくり振り向く。
「どうした?ぼーっとして」
「中学のころ……思い出してて………」
「中学なー楽しかったよなぁ」
あのとき美桜と裕太くんが助けてくれなかったら、
私はもしかしたら学校に行って無かったかもしれない。
そしたら今こんな風に裕太くんといることも無かったと思う。