◆~恋色模様~◆
.★*゚りんご模様゚*★.
男のコなんて大嫌いだった。
すぐ赤くなる顔が大嫌いだった。
人と交わることが苦手だった。
友達を作るのが苦手だった。
引っ越すのが嫌だった。
当時はそんな自分が嫌いだった。
だけど今思えば私がこういう性格だったから。
こういう風に思ってたから、美桜に会えた。
裕太くんに会えた。
この考えはポジティブ過ぎるかも。
でもそうじゃなきゃ絶対に美桜とも裕太くんとも、
一生話すことは無かったと思うの。
「朱里?」
「え?」
「ぼーっとし過ぎ」
「あ、ごめ――…」
頬を膨らませて拗ね気味の裕太くんに謝ろうとしたら、何か柔らかいものに口を塞がられる。
「え……」