秘密な時間



……………………



「もしもし、深雪?」




「由利…」




「深雪?どうしたの!?」



「由利ぃ…」




「今どこにいるの!?」




「教習所…」




「…深雪、もしかして中山さん?」




「…うん、でもね」



「わかってるよ。深雪、中山さんの事好きなんでしょ?」



「え?…知ってたの?」



「うん、だって私と話してる時もちらちら見てたし、私が卒業した日に機嫌よかったのだって中山さんが原因なんでしょ?」



「由利ぃ―」



「私、今日超暇だから深雪が喋れるようになるまで待ってるら大丈夫だよ」



「ありがとう…」



私はまた涙が止まらなくなった



でも


由利がずっと『大丈夫だよ』とか『よしよし』とか言ってくれてたから、


私は、さっきよりも安心できた





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