秘密な時間



「由利」



「うん?もう大丈夫?」



「うん、もう大丈夫。あのね…」




私はそれから由利に今までに起きた事を話した



仲良くなりたいって思った事



中山さんを怒らせてしまった事




今日の会話の事




どの話も全然内容がまとまってなかったと思う




だけど由利はずっと


『うん、うん』って聞いていてくれていた



………………………



「そうか…。莉子がね」



「うん、どうしよう」




「大丈夫だと思うけどな…。莉子はたぶん真剣に中山さんが好きなわけじゃないと思うし、冷たくされ続けたら、そのうち諦めるよ」



「でも、中山さん実は優しいよ」



「中山さんがそんなに優しくしてるとこなんて見たことなかったよ」




「本当?」




「うん、実はね。あの私が卒業した時、深雪が教習から帰ってきたとこ見てたんだ」





< 101 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop