秘密な時間



「本当ですね?」





「お母さん!」





「深雪…」




お母さんに文句を言おうとした私に中山さんは笑顔を向ける





「本当です」





「分かりました。深雪行って良いわよ」





「本当?お母さんありがとう!」





「気をつけいってらっしゃい」





「はい!いってきます」





玄関を飛び出した私の後ろで中山さんは深々とお母さんに頭を下げていた





その姿を見て私はまた中山さんを好きになりました





さっきまで不機嫌だったお母さんも笑っていて






私は幸せな気分…








< 179 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop