秘密な時間
「お前は最初に俺に会った時、既に俺の悪い噂を聞いていただろ?」
「はい…」
「だけどお前は、ちゃんと自分の目で俺を見ようとしてくれた。俺とちゃんと向き合おうとしてくれたんだ。」
「私は、中山さんを知りたかっただけです…」
「それが嬉しかったんだよ。
それに、今回だって西村さんとちゃんと向き合ってあげられた。嘘をつかずに自分の気持ちを伝えれてよかった。
全部深雪のおかげだよ。本当にありがとう」
中山さんは、無言で首を振る私の頭を優しくなでてくれた
「今度はお前に俺の気持ちを伝えたい。聞いてくれるか?」
私は中山さんの言葉1つ1つが嬉しすぎて胸がいっぱいで頷くことが精一杯だった