秘密な時間



帰り道の車の中で、私達はずっと手をつないでいた



つなぎ方は、勿論貝殻みたいな恋人つなぎ




中山さんの手は、私達は骨からつくりが違うんだっていうことを実感させられるほど大きくてゴツゴツしてる手だった




そのすごく頼もしい手に、私は何度も大好きって呟いたよ




中山さんは帰り道ずっと片手運転




やっぱり運転上手だな~って思って見ていると中山さんに



「そんなに見られると照れるんだけど…」




って言われて、とても恥ずかしかった



しかも



「俺は運転してるから、お前をずっと見ていられない。お前だけズルいな…」




って言われて、さらに恥ずかしくなって、私の顔は絶対真っ赤だった








< 187 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop