秘密な時間



次の時間



俺がビデオを流すと言った途端に


つまらなそうな顔するやつが1人




その1人に俺は近づく




あいつは驚いた表情になる



あいつの耳元で呟く



「寝ちゃダメだよ」



「はッ、はい!」




あいつが焦っているのが声でわかる




でも



きっとそれ以上に俺の心は焦ってるよ




あいつの耳元に顔を近づけたとき



あいつのシャンプーの匂いがした




その匂いとあいつの反応に




俺の胸は高鳴る




今、教室はビデオのために真っ暗




よかった




これなら、俺の真赤な顔が誰にも見られずに済みそうだ





あ―





俺は完璧に変態オヤジになったようだな







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