秘密な時間
私は、あの状況に耐えられずトイレに逃げてきてしまった
自分が今にも壊れてしまいそう
身体が震えているのが自分でもわかった
涙が止まらない
苦しくて、悲しくて
どうしようもなくなって
気づいたら由利に電話をかけていた
由利は私が中山さんを好きな事なんて知らないし
こんな話になっている事も知らない
だけど
私の悲しみは、もう1人じゃ抱えきれないくらい大きくなっていたんだ
電話をかけて、何を話す気なのかわからない
説明なんてできる状態じゃないのはわかってる
ただ
自分が1人ぼっちになった気がしてて、寂しいから
誰かと話したかった
頼りたかった
じゃないともうあの場所になんて戻れないから
また会話なんてできないから