シンデレラストーリー

事務所

車に揺られながら進む事30分。

てか明日じゃなかった？
なんで今日なわけ？
なんて疑問を持ちつつ事務所に入る。


「こんにちわー」

和が受け付け係さんに挨拶するので私も慌てて

『こ、こんにちわ』

と挨拶する。
それから和と受け付け係さんは何か色々と話している。

なんか、
スムーズなやり取りに私何したらいいのかな？


「こっちだよ」

と手招きする和。
地味に受け付け嬢に睨まれてます…。


微妙な騒がしさの廊下を和の後ろ姿を見ながら歩いて行く。


歩いて行く事、数分。
ー社長室ー
と書かれている扉の前。

―コンコン―
和が扉を二回ノックすると中から女の人の声が

「はーい？」

「岡田和也です。失礼します」

そう言い、ドアを開けると中にはいかにも仕事出来ますって感じの女の人が座っていた。

仕事出来る人って本当美人だよね。
だって今、目の前に居る人は、ラフな格好だけど、なんかシャキッとしててさらに長い髪をシュシュでサイドに1つに纏めてて…
若社長みたいな…

「珍しいわね、あんたが自分から来るなんて」

「そうですか？そんなことないですよー」