僕はあなたの狗だから
「好きにすればいいんじゃない。結果は里奈しだいだょ。」

「うん!私頑張る。」

里奈は妙に気合いをいれていた。



里奈と別れて家に帰ると、昌史がご飯を作って待っていた。

「お帰り。」


「ご飯なに?」


「唐揚げだよ。」

「あそ、じゃあね」

「うん、じゃあ帰るよ。」


そう言って昌史は帰った。


昌史は何も不満を言わない。


どんなに冷たくしても、尻尾を振ってついてくる狗みたいに私の側にいる。


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