タトエバノボクラ
タトエバノボクラ
例えば僕らが死んでしまったとして
この世には僕らの何が残るのだろう
僕らの使用済み衣服?
僕らが使っていた部屋?
何が残る?
誰かの記憶の中にこっそりと僕らが存在していたとして
ソレはその人が死ぬまで
一部の記憶として
残ってくれるのだろうか
ある時にふと
思い出してくれるのだろうか
数えきれない程の記憶たちの中から
その僕らのいた日々の記憶を見つけ出してくれるのだろうか
僕らは怖い
怖くて仕方ない
誰からも僕らがいなくなってしまう
その日が来るのが怖い
何て惨めで
可哀想な僕ら
誰だってその日は簡単に来てしまうかもしれないのに
そんなの僕らだけではないのに
僕らは一体何に怯えているんだろう?
僕らは
どうする事も出来ない
力なき自分に
怯えている