お風呂の神様!
『雪山温泉って入るとお肌スベスベになるんだってね〜』
『近くにスキー場あるから、休みの日にスノボできるかもだし!』
『いいよね〜』
女子三人がキャイキャイとはしゃぐ。
黄色い声の合間をぬって、イチルはもう一度確認をする。
『…バイト先って、雪山温泉なの?』
『そうだよ、住み込みでね。あんたお風呂大好きだから、温泉超行きたいんじゃないかなーって思って誘ったけど無理ならしょうがないよね…』
『行く!』
『へっ?』
イチルの元気なお返事に、ミスズは目を丸くする。
『だって、カノンちゃん達は?』
『なんとかなるだろ。最近あいつらしっかりしてきたし、親父もいるし。』
『カノンちゃん達心細くないかなぁ?』
少し心配そうなミスズの問いにイチルは明るく答えた。
『二人いるんだから大丈夫だよ。それにこの前やつらにブーツねだられたんだ。バイト代でかわいいの買ってやるって行ったら、いい子にしてんだろ。』

ああ!温泉!

『おれ、頑張るよ〜!』
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop