Honey Jewel~密な関係~
その瞬間、こんなことダメなんだとユウキくんを突き飛ばした。
「いってぇな!心配してるんだぞ!?」
「だからってこんなことしなくても・・・」
「何でだよ!?」
「婚約者が・・・・いるでしょ・・・」
何か、私がユウキくんの事好きみたいになってるよ!?
「なんだよそれ・・・いなければよかったのか?」
「そういう問題じゃ・・・」
益々顔が熱くなる。
顔も合わせられない。
「メイドなんだから、俺の言うこと聞いておけ」
ズキィィィッッ・・・・・
そっか。所詮メイドの身だし。
少しでもときめいた私って・・・何?
うわ、馬鹿を見てたよ・・・。
「そ・・・だね。すいません。仕事・・・戻ります」
「は!?何だよ・・・おま・・・」
私に差し伸べてくれた手を払い除けた。
「すいません、私、仕事なので」
「は・・・・・!?」
私は走って玄関まで向かう。
何故か、ちゃんと戻れたよ。